ポレンタ天国

たぶん読んだ本・見た映画の記録が中心になります

2021年2月~2022年12月に読んだ本・見た映画

この間、映画は『レイジング・ファイア』『ただ悪より救いたまえ』『恋する惑星』『ブエノスアイレス』『花様年華』『RRR』『犯罪都市 THE ROUNDUP』を見ました。 東畑開人 (2019). 『居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書』医学書院. www.e-hon.…

1月に読んだ本

ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーザ(2014)「幼年時代の思い出」(『ランペドゥーザ全小説』)作品社 www.e-hon.ne.jp再読。本当にうっとりするような小品。根や茎や葉などもあるのは重々承知していますが、花だけ見ていたいときもあるものです。私…

12月に読んだ本

杉浦章介ほか(2005)『人文地理学:その主題と課題』慶應義塾大学出版会 www.e-hon.ne.jpノートをとらなかったので、あまり記憶にないのですが、人文地理学が人文科学・社会科学・自然科学を摂取しながら学際的に発展してきたのだなあと思った覚えが。ジョン…

11月に見た映画・読んだ本

白雪・監督(2018)『THE CROSSING 香港と大陸をまたぐ少女』 映画『THE CROSSING ~香港と大陸をまたぐ少女~』予告編羅湖通過経験者にうってつけの映画。青春映画は苦手なんですが、これはよかったです。原題の『過春天』どおりに、春が過ぎて夏が来るお話。…

10月に読んだ本

黒沢惟昭(2016)『グラムシの教育思想:マルクスもいいけどグラムシもいいとおもうよ』(シーエーピー出版) www.e-hon.ne.jpグラムシは社会変革の文脈で語られやすいけれども、言語教育でももっと注目されてほしいです(お前がしろという話ですが……)。この前の…

9月に読んだ本・見た映画

ソイ・チェン監督『ドラゴン×マッハ!』「ドラゴン×マッハ!」予告編マックス・チャンを堪能する映画。ウー・ジンって全力少年感が強いですが、本作でも。中嶋隆蔵(2006)『中国の文人像』(研文出版) www.e-hon.ne.jp文人が「理想としては、古今に通じ道理を…

8月に読んだ本・見た映画

クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』 林修先生が解説!3分で分かる映画『ダンケルク』【HD】2017年9月9日(土)公開すごかった。映画館でしかかからない映画の魔法があると思うのですが、映画館で4Kでこれを見られてよかったです。 イ・ウォンテ監督…

7月に読んだ本・見た映画

前田勉(2018)『江戸の読書会:会読の思想史』([平凡社ライブラリー]平凡社) www.e-hon.ne.jp「学問は他の稽古事とちかひ不面白事に候故、自然懈怠に及候輩も有之候様被聞召候」(180頁)「(講釈の日に)生徒ハ大半睡眠セリ」「(会読の日は)口頭ニ勝ヲ争フ」(183…

6月に読んだ本・見た映画

家入葉子(2005)『文科系ストレイシープのための研究生活ガイド』(ひつじ書房) www.e-hon.ne.jp家入葉子(2009)『文科系ストレイシープのための研究生活ガイド 心持ち編』(ひつじ書房) www.e-hon.ne.jp2005年時点で統計学に注目してらした。当時のインターネッ…

5月に読んだ本

塩出ほか(2017)『社会科学系学生のための基礎数学』共立出版 www.e-hon.ne.jp数学は手が覚えるまで何回もしないとだめですね。これをした直後はけっこうわかっていたのにまた…… ルネ・デカルト(1997)『方法序説』岩波書店[岩波文庫] www.e-hon.ne.jp浪人生の…

4月に読んだ本

ルイ=フェルディナン・セリーヌ(2002)『なしくずしの死』(河出書房新社[河出文庫]) www.e-hon.ne.jpwww.e-hon.ne.jp「問題は正しいか間違っているかを知ることじゃない。そんなことはほんとにどうでもいいことだ……必要なのは、人のことに口を出す連中がっか…

9月に読んだ本・見た映画

クウェンティン・タランティーノ監督『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』予告 8月30日(金)公開夢見たっていいじゃない スタンリー・トゥッチ、 キャンベル・スコット監督『リストラン…

8月に読んだ本

倪其心(2003)『校勘学講義:中国古典文献の読み方』(アルヒーフ) www.e-hon.ne.jp イタリアではルネサンス期から校訂というものが生まれました。洋の東西で同じようなことをやっているということは、南アジアや西アジアにもあるのでしょうね。世界の校訂が気…

7月に読んだ本

張彧暋(2015)『香港:中国と向き合う自由都市』([岩波新書]岩波書店) www.e-hon.ne.jp 今年のあれこれを見て「らしくない」と言っている人が散見されたけれど、そういう人は以前の記憶が更新されていないのでしょうね。本書を読むと、人々の意識は変容してい…

6月に読んだ本

安原和也(2017)『ことばの認知プロセス:教養としての認知言語学入門』(三修社) www.e-hon.ne.jp とっかかりや話の種にちょうどよい本でした。レポートを書く水準に持っていくためには、参考文献をたどっていくのがよさそうです。 ウンベルト・エーコ(2011)…

5月に読んだ本

北原敦・編(2008)『イタリア史』(新版世界各国史15, 山川出版社) www.e-hon.ne.jp イタリア史は日本語で読める手頃な通史の乏しい時代が続きました。山川のこれ以降、他の版元がいくつか出していってくれています。どこまで最新の研究動向が反映されているの…

4月に読んだ本・見た映画

ユエン・ウーピン監督『イップ・マン外伝 マスターZ』 www.youtube.com 私はこれがいちばん好きです。香港映画っぽさ(と、私が勝手に思っているもの)がいちばん残っているからです。それでいて、穿ち読みもしたければできるようになっています。 『序章』と…

3月に読んだ本・見た映画

上田慎一郎・監督(2018)『カメラを止めるな!』 あ、こう来たか! となる映画でした。洋食のフルコースに払う余裕がなくても、それならネパール・カレーや中国語が飛び交う料理店でもおいしいのはたくさんあるよね、とでも言いましょうか。 黒田龍之助(2018)…

2月に読んだ本と見た映画

坂本一敏(2008)『誰も知らない中国拉麺之路(ラーメンロード):日本ラーメンの源流を探る』(小学館[小学館101新書]) www.e-hon.ne.jp 学術書ではないので「ん?」となる箇所もあるのですが、各所の麺について知れるのはよかったです。莜麺という日本の盛…

1月に読んだ本

大瀧雅之『基礎からまなぶ経済学・入門』(有斐閣) www.e-hon.ne.jp 著者の誠実さが伝わる本でした。「どちらが大切か?」と迫る二分法に騙されちゃいけないんですよね。たいていの場合、「どちらも大切に決まってるだろ!」で済む話なので。 また、企業家と…

12月に読んだ本

グイド・ザッカニーニ『中世イタリアの大学生活』(平凡社) www.e-hon.ne.jp 語学教師が当時から薄給だったとわかりました……。 溝上慎一(2018)『アクティブラーニング型授業の基本形と生徒の身体性』(「学びと成長の講話シリーズ」第1巻、東信堂) www.e-hon.…

11月に見た映画

クウェンティン・タランティーノ『レザヴォア・ドッグス』 Reservoir Dogs (1992) Official Trailer #1 - Quentin Tarantino Movie ものすごく久しぶりに見ました。何度見てもいい映画。ブシェーミだけボタンダウンシャツなのも、なんとなくMr.Pinkの性格を…

10月に読んだ本

My Father's Dragon by Ruth Stiles Gannett www.gutenberg.org 子供のときにこの三部作が好きでした。第一作のみ無料で公開されているようです。くまのパディントンよりさらにやさしい英語でした。なにか原書を読みとおしてみたい方はどうぞ。

9月に読んだ本

ラベー・ドスキー監督『ラジオ・コバニ』 映画『ラジオ・コバニ』予告編 その後のクルドのあれこれを聞くにつけ、やや辛くなるなるのですが、映画自体は希望を感じさせるものになっています。 アントネッラ・アンニョリ『知の広場:図書館と自由』(みすず書…

8月に読んだ本

佐々木昭則『大学院入試小論文の書き方』第2版(法学書院) www.e-hon.ne.jp 感心しない本。大学院入試対策と銘打っている本がこれぐらいしかないからこれを買う人が多いんじゃないかと思いますが、これを買うより大学入試用の本を買うことをおすすめします(…

7月に読んだ本・見た映画

西崎憲ほか編『たべるのがおそい 文学ムック vol.3』(書肆侃侃房) www.e-hon.ne.jp 黄崇凱「カピバラを盗む」を読むためでしたが、当該作は私には無理でした。現実感のない戦争と若者の閉塞感とを絡めて、みたいのはもう無理なんです。 マ・ドンソク主演『犯…

5、6月に読んだ本

滝浦真人『日本語リテラシー』(放送大学教育振興会) www.e-hon.ne.jp 最終的にレポートを書けることを目標にした本なのですが、そのうでなくても有益だと思います。文章がうまい=一読して意味が分かる、だと個人的に思っています。文章のうまい人が誰から習…

4月に読んだ本

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』90秒予告編 ダンケルクあたりが話の中心になります。周囲の無理解とか声なき声を聞くとかお定まりの道具立てなんですが、英国は密室劇を作らせたら、本当にうまいなと思いました。小池生夫・編『第…

3月に読んだ本

日本心理学会監修『心理調査の基礎:心理学方法論を社会で活用するために』(有斐閣) www.e-hon.ne.jp 大学で学んだことが働いてからも役に立つことはよくありますが、心理学も例外ではないようです。本書は観察、実験等も含めた調査の基本がわかりやすく書か…

2月に読んだ本

S・S・ラージャマウリ『バーフバリ:王の凱旋』 「バーフバリ 王の凱旋」予告編 SNSの盛り上がりに乗じて見に行ったクチですが、うーん、そこまでかなというのが正直な感想です。これがここまで人気になるのなら、去年の「コール・オブ・ヒーローズ」ももっ…