2月から5月半ばにかけて読んだ本
- 作者: ハーマン・メルヴィル,中山善之
- 出版社/メーカー: 柏艪舎
- 発売日: 2012/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 稲垣美晴
- 出版社/メーカー: 猫の言葉社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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- 作者: ブッツァーティ,脇功
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/05/17
- メディア: 文庫
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「七人の使者」のみ以前に読んだことがある気になりました。あとでたまたま見つけたウェッブ・ページによって思い出せましたが、東京大学出版会の『Piazza』に収録されたのを読んだのでした。
ところで、ディーノ・ブッツァーティの『タタール人の砂漠』といえば、辺境の砦でいつ来るとも知れない敵をひたすら待ち続ける話です。某国には「必要最小限度の自衛力」を標榜する、事実上の軍隊があります。この人たちは(公には)これまでいちども戦争を経験しませんでした。これからもしばらくはないでしょう。たぶんかれらにとっての「仮想敵国」は存在するのだろうと思います。しかし、実際には交戦しないまま退官にいたるわけです。性質から言って臨戦態勢でいつづけなければならないにもかかわらず、いつまでたって戦争は起こらない。それで、「今、そこにある危機」を、はたから見ると大袈裟なほどに信じ込むのかなという気がします。理解はすれども共感はあまりしませんが。まあ、かりにそうだとして、それならなぜ、歴史的事実に対して陰謀論めいた見解を持ってしまうのかは、ちょっと想像がつきません。
- 作者: ゴルドーニ,平川祐弘
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2013/06/15
- メディア: 文庫
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たとえばその上演当時、ヴェネツィアのとあるコーヒー店の親父が、顧客と四方山話をする中で、「この地区に住む例の貧乏貴族には参ってしまったよ。何のかのと言い掛かりを付けては、僅かなコーヒー代を踏み倒すんだから」と漏らしたとしましょう。この噂はたちまち市内に広まり、ドン・マルツィオを演じる役者の耳にまで届きます。するとその役者は、踏み倒した貴族の仕草や声色まですっかり真似して、ドン・マルツィオを演じるのです。それを見た観客は、「ああ、この人物のもとになったのは例のバルボナーティだ」ということが分かって、劇の楽しみと笑いは倍加するのです。*1
- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2013/03/28
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- 作者: ヘンリー・ジェイムズ,大原千代子,青木次生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/09/10
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- 作者: ヘンリー・ジェイムズ,青木次生
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/10/09
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- 作者: シンシアアスキス,Cynthia Mary Evelyn Charteris Asquith,倉阪鬼一郎,南條竹則,西崎憲
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2000/10
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