個性派書店
「街の書店、個性で勝負 人文書専門や作家が本選び」
2016/5/9付 日本経済新聞 夕刊
長引く出版不況の中、店の個性を打ち出した「街の本屋さん」の取り組みが目立つ。大型店とはひと味違う品ぞろえや営業形態で、地域の文化インフラを守ろうとする取り組みを追う。
町の本屋さんがこの先生きのこるには個性的な書店にならなければならない、と十年ぐらい前にはすでに言われていたように思います。その模範として、「国際文化観光都市」(笑)の三店がよく挙げられます。
このうち一店は賃貸料が払えなくなって、移転・改名しました。別の一店はむかしから本店のあがりでこの店の赤字を補填していると聞きます(その本店の売り上げも年々落ちているという噂ですが)。もう一店は(たぶん)自社物件で家族経営です。
「国際文化観光都市」(笑)でこれですから、他の小売業と同様に、大型店やオンライン販売が個人商店に店じまいを決断させる傾向は避けられないような気がします。今は「ことりつぎ」がありますけど、買い切りが基本だとしたら、現在の掛け率でやっていくのは、「それこそ僕には無理だなあ」(ⓒ村上龍)。このなかの一店から独立したかたのご成功をお祈りしております。
一昔前に古書店の開業がはやりました。これもなかなかたいへんだそうで、ある方にうかがった話では、「国際文化観光都市」(笑)の「ネオ古書店」*1のうち、副業せずにやっていけているのはおひとりだけではないか、とのことでした。
オンラインなり地べたなりの古書店を開業したいと思った時ときに読む本として出色なのはこれです。なまなましい話がぽんぽん出てきます。
- 作者: 喜多村拓
- 出版社/メーカー: 燃焼社
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
- 購入: 12人 クリック: 112回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
pluit-lapidibus.hatenablog.com
pluit-lapidibus.hatenablog.com