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ポレンタ天国

ちょいデブおやじのダイエット奮闘記です(笑)

フラッシュモブのせいで離婚

 旧聞に属する話題ですが、

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

 この「愚痴」から、伊藤和夫『テーマ別英文読解教室』(研究社)の第7章「レストランの悲劇」に収録された英文を思い出しました。立教大学の入試問題だそうです。出典はKatharine Brushの「Birthday Party」で、<<ザ・ニューヨーカー>>の千九百四十六年三月十六日号に掲載されました。当該誌の有料会員はこちらで読めます。

www.newyorker.com

米国ではよく教材にされているらしく、全文とレポート例が仮想空間にごろごろと転がっ(爆発音。以下聴取不能)

 梗概を記します。三十代後半の夫婦がレストランで食事していた。食事がすむと突然、給仕頭がケーキを持ってあらわれ、バイオリン弾きが演奏をはじめる。その日は夫の誕生日だったのだ。周りの客も拍手して祝う。ところが、夫は妻に立腹し、小声で叱責して、あたりは気まずい雰囲気に包まれる。「私」がそっと窺うと、妻は鍔のひろい帽子のしたで声を押し殺して泣いていた……。

 散文的な夫の無粋なふるまいを非難しているように見えます。深読みすると、終戦後の米国社会が即物的になっていることを、戦争成金の男に象徴させたのかもしれない。“The man had a round, self-satisfied face.”との描写から、伊藤和夫は容赦なく、「問題文から何を想像するかは読者の自由だが、この解説の筆者の場合、このあたりでは、バブル経済のさなか、もうかってもうかって笑いが止まらぬ株屋あたりを想像している」*1

 くだらぬ私見を述べますと。越えてほしくない一線は誰しもあります。それがどこにあるかは人それぞれ。自分の一線を判断基準に、そんなことぐらいでと言ってしまうのは……。

テーマ別 英文読解教室

テーマ別 英文読解教室


pluit-lapidibus.hatenablog.com

*1:今日の人権意識に照らして不当・不適切と思われる語句や表現がありますが、時代的背景と作品の価値とにかんがみ、そのままとしました。