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ポレンタ天国

ちょいデブおやじのダイエット奮闘記です(笑)

「日本語教育あれこれ」を拝読して

webjapanese.com
たいへん有益な記事だと思います。公開してくださったことに感謝します。で、これを踏まえて自分の意見をいくつか書きたいと思います。

1.日本語教育能力検定試験
 養成講座の費用を工面できない人は受けてもいいと思います。受験料と書籍購入費を合わせて二万円以内におさまりますから。(どのくらいかは人によるとしか言えませんが)それなりに評価されます。たぶんお住いの地域に日本語教師が足りているかどうかがかなり影響しているんじゃないですかね。大手の養成講座を修了した人の模擬授業を見たことがあります。皆さん揃いも揃って、声が小さかったり、ティーチャー・トークができなかったり、板書するさいに背中を見せたりと、私にとって前提条件と思える事柄ができていませんでした。六十万円払って得られる内容に当たり外れがあるようです。

 こちらで紹介されている本もけっこうですが、私はヒューマンアカデミーの『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド』(第4版、翔泳社)を推薦します。
www.e-hon.ne.jp
もちろん、ご指摘の通り、いささか怪しい箇所もありますが、本書は参考文献一覧が充実している点が好もしいです。ですから、受験後も気になる項目の学習を深めることができます。


2.日本語教育機関

日本語教育機関における外国人留学生への教育の実施状況の公表について:文部科学省
http://ow.ly/kmeT309iTmX
ここにない学校は「留学ビザで来た学生がいる日本語学校ではない」と判断してもいいと思います。

 これはちょっと言い過ぎです。某都道府県を標本にして日本語教育振興協会(日振協)の「日本語教育機関案内」と比べてみましたが、かなり漏れがあります。それと、蛇足ですが、掲載されていないから怪しいわけでも、掲載されているから安心できるわけでもありません。

(引用者註:個人経営で旧態依然の零細日本語学校が)新規参入組の学習塾や人材派遣の会社の経営力、資金力の押され気味で、それらの会社のグループの傘下になる、というようなことが続いています。

 近年、日本語学校の買収が報じられています。すべてがこのような学校なのではなくて、商売勘の働く経営者が「売り抜けている」場合もあるように思います。学生数が急激に増えた後で買収された学校があるところを見ると、学校の規模に応じた相場が存在するんじゃないでしょうか。


3.非常勤講師の待遇
 これも地域差が大きそうです。首都圏の求人を見ていると、コマ給1,700円が多いけど、地方によっては1,800円が一般的です。一つの学校で月10万円近くの仕事をもらえて、かけ持ちで20万円近く行く地域もあるのです。それでも各季節ごとの長期休暇に収入が途絶えることを考慮すれば、まあ。


4.専任の待遇
 これは首都圏でも地方でも変わりなく月に18万~20万円の求人をよく見ます。ですが、その中身が曲者で、地方の場合は基本給が13万~15万円で後は手当てを足して見かけ上の20万円近くを達成しているのです。となると、賞与が夏冬にそれぞれひと月分出ればいいほうで、まったく出ない学校も多そうな……。


5.結論としては
 私見では、このご時世に日本語教師になろうと考えないほうがいいです。かつては一大産業だったけど今は見る影もない業界はたくさんあります。日本語教育もそうなりつつあるように見えます。むかし代書屋という職業がありました。今これになると言い出したら周りの人に止められること請け合いです。CD屋さんや予備校講師などもなかなか厳しそうです。通訳案内士の資格はかなりの難関で、非常に専門性の高い仕事だと思います。にもかかわらず、規制緩和でなし崩し的に職業の価値が暴落しようとしています。はたして今からあれのために勉強を頑張ってよいものか。
 日本語学校の従業員は、早期退職して毎日が暇だとか、子供に手がかからなくなったから何か生き甲斐がほしいとか、そういう人がすればいい仕事なのであって、間違っても新卒カードを日本語学校なんぞに切ってはいけません。あ、現在ブラック企業で働いていて抜け出したいのであれば、それより少しましなブラック業界かもしれませんね。大卒で何とか正社員に踏みとどまりたいが介護業界に行く勇気はない人なんかも。今なら人手不足で、非常勤を半年こなしただけで、常勤にならないかと声をかけられる地域もあるそうですよ。
 電網空間で日本語教育について話している人は、おそらくまだこの商売で生き残れている人たちです。自分もそちら側に行けるはずと思えたら、どうぞ。

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