ポレンタ天国

たぶん読んだ本・見た映画の記録が中心になります

4月に読んだ本


『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』90秒予告編
 ダンケルクあたりが話の中心になります。周囲の無理解とか声なき声を聞くとかお定まりの道具立てなんですが、英国は密室劇を作らせたら、本当にうまいなと思いました。

小池生夫・編『第二言語習得研究の現在:これからの外国語教育への視点』(大修館書店)
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 村野井仁「第6章 教室第二言語習得研究と外国語教育」と竹蓋幸生・草ヶ谷順子「第8章 リスニング」だけ読みました。リスニング指導はもうこの「3ラウンドシステム」で結論が出ているのではないかと思いますが、いかがでしょうか。


伊藤秀史『ひたすら読むエコノミクス』(有斐閣)
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 数式が一切出てこない入門書。意思決定についての話が中心でした。結局数学が必要になるんなら、数式込みの入門書から読んだほうがいいんじゃないかと思うのですが……。この本だけでは話のたねにしかならないので、次の本を探したいと思います。


ソフィー・ドゥデ『チャーチル』(祥伝社[祥伝社新書・ガリマール新評伝シリーズ])
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 映画との違いがいろいろ確認できました。晩年のチャーチルはちょっと……。


小塩節『トーマス・マンとドイツの時代』(中央公論社[中公新書])
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 こちらも評伝。著者の強みは遺族と面識があることですね。昔からトーマス・マンとジュゼッペ・トマージ=ディ=ランペドゥーザはなんとなく似たものを感じています。時代の潮流とは隔絶した作品をぽこんと生み出したあたりにそれを感じるのでしょうか。


沼崎一郎『はじめての研究レポート作成術』(岩波書店[岩波ジュニア新書])
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 ジュニア新書ですが、大学生必読本。21世紀は戸田山和久『論文の教室』が1強でしたが、それに匹敵します。こちらはgoogle活用術が詳しいところがいいですね。学生さんを見ていると、あいかわらずCiNiiばかり使っているんですが、Google Scholarのほうが使い出がいいと思います。