ポレンタ天国

たぶん読んだ本・見た映画の記録が中心になります

4月に読んだ本

ルイ=フェルディナン・セリーヌ(2002)『なしくずしの死』(河出書房新社[河出文庫])
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「問題は正しいか間違っているかを知ることじゃない。そんなことはほんとにどうでもいいことだ……必要なのは、人のことに口を出す連中がっかりさせてやることだ……そのほかのことはすべて余計ごとだ」だから、セリーヌを読むのをやめられない。オーギュスト・コントの人類教とか実証主義教会の話が出てきた。そういうこともしていたんですね。『世の果てへの旅』も『なしくずしの死』も、過剰にグロテスクな世界から逃げても逃げても帰ってきてしまう。



ブルース・チャトウィン(2014)『ウッツ男爵』(白水社[白水Uブックス])
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ひさしぶりに「ふつうの小説」が読みたくなって、読みました。なんとなく映画『リストランテの夜』のような……。現在の世情と重ね合わせて読むとまた象徴的。そして、構造の妙。恥ずかしながら、マイセンでコンメーディア・デッラルテの磁器人形がつくられていたことを知りませんでした。



鄭振鐸(1991)『書物を焼くの記:日本占領下の上海知識人』(岩波書店[岩波新書])
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ダニエル・デフォー(2017)『ペストの記憶』(研究社)
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松沢裕作(2018)『生きづらい明治社会:不安と競争の時代』(岩波書店[岩波ジュニア新書])
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村上陽一郎(1983)『ペスト大流行:ヨーロッパ中世の崩壊』(岩波書店[岩波新書])
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