ポレンタ天国

たぶん読んだ本・見た映画の記録が中心になります

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

5月後半に読んだ本

飽食終日 宴会奇譚作者: 南條竹則出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2009/10/20メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見るいつも食物談義。太湖の船上レストランに行ってみたいものです。 帰郷者 (中公文庫)作者: 萩原朔太…

かっこいい論文

と聞いて、私がまっさきに思い出すのは福嶋伸洋氏のものです。イタリア学者でこれに近い文章を書く人と言えば、和田忠彦先生だと思います*1。その論文をciniiから拾ってみましょう。*2すべて学会誌に掲載された査読付き論文です。冒頭編 詩を書くという行為…

個性派書店

「街の書店、個性で勝負 人文書専門や作家が本選び」 2016/5/9付 日本経済新聞 夕刊 長引く出版不況の中、店の個性を打ち出した「街の本屋さん」の取り組みが目立つ。大型店とはひと味違う品ぞろえや営業形態で、地域の文化インフラを守ろうとする取り組みを…

新「Twitter出版速報四天王」を勝手に選びました

かつて「Twitter出版速報四天王」と呼ばれた人たちがいました。 www.kinokuniya.co.jpTwitter出版速報四天王【super wakuwaku live talk】その人たちにかわる方々を選ぼうという趣向です。というよりも、私が書籍の新刊情報に疎くなって困ったときに、たいへ…

文化果つるところ

ある地域にいたときのこと、某業界に片足をつっこもうとして結局思いとどまりました。私が断念したあと、その業界のひとびとが色めきたちました。「東京からすごい新人が来た」と。業界は斜陽産業ですが、ときおり新たに参入する人がいます。その新人は、私も…

武雄図書館をほめていた人

実際に、近くに武雄市図書館があれば、まちがいなく僕は通い詰めることでしょう。そして、ここでなら、子どもを育ててもいいと思うかも知れません。…(中略)…この街で育った子どもたちは、きっと情緒豊かで、本が好きな人に育つのではないかと夢想しました。 …

2月から5月半ばにかけて読んだ本

タイピー 南海の愛すべき食人族たち (シリーズ世界の文豪)作者: ハーマン・メルヴィル,中山善之出版社/メーカー: 柏艪舎発売日: 2012/03/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る記録文学であるかのようでした。…

『神曲』と『いいなづけ』を学ぶ人のために

ダンテ・アリギエーリの『神曲』とアレッサンドロ・マンゾーニの『いいなづけ』(『婚約者』の邦題もあり)は、いうまでもなくイタリアの二大古典であり、日本文学ならさしずめ紫式部の『源氏物語』と夏目漱石の『こゝろ』といったところでしょうか。ではあり…