ポレンタ天国

たぶん読んだ本・見た映画の記録が中心になります

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

8月に読んだ本

今村和宏『わざ:光る授業への案内』(アルク) www.bookpark.ne.jp たぶんこの月に読んだんじゃないかと思いますが、7月かもしれません。実店舗でもオンライン書店でも在庫なしですが、オンデマンド出版で販売されています。「脳細胞の回路を作りやすい」とか…

親の責任を問う日本の特殊性

「世間さまが許さない!」案件。 法的には無罪であっても、道徳的に責任があるということがあります。国家が法的に罪を追及するとしたら、道徳的に責任を追及するのはいわば共同体です。その意味で、道徳は、共同体が存続するための規範であるということがで…

ふつうの人生

仮想空間で見つけた方の話です。その方は、昭和の日本ないし現代東アジア諸国の会社員であれば、定年退職していてもおかしくない年齢のときに、時間給労働のかけもちで生計を立てておられ、しかも、お子さんを大学へ進学させておいででした。なにやらどうも…

意識を変えるのに効果があるから○○を導入しましょう!

そして、三つ目が「意識改革にはつながるよ」というタイプです。「たしかに英語力に効果はないかもしれないけど、英語に親しめるようになるよ。英語への抵抗感はなくせるよ。負担感も減るよ。そういう意識改革ができれば英語学習に積極的に取り組むようにな…

イタリア文学でおすすめは何ですか〈第2版〉

長篇小説サンドロ・ヴェロネージ『過去の力』(シーライト・パブリッシング) 過去の力作者: サンドロ・ヴェロネージ,黒井博美,大谷敏子出版社/メーカー: シーライトパブリッシング発売日: 2008/07/26メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログを見る…

ジョージ・オーウェル「イギリスの階級制度」より

There is, however, another noticeable division in the middle class. The old distinction was between the man who is "a gentleman" and the man who is "not a gentleman." In the last thirty years, however, the demands of modern industry, and t…

私の世界史

大学受験を控えた年に地元の学習塾へ通いました。そこで世界史を教えていた講師は、「大学で経済人類学を学び、ドラッカーの社会生態学に依拠した独自の歴史観を持ち」と紹介文にあるでした。ちょうどそのころ、川勝平太の経済史に触れたのもあって、経済学か…

「事実は価値判断とは独立に存在し得ない」というヤツだ

① デジタル部・與那覇里子、ライター・大橋弘基 「急増するネパール人 沖縄に来た理由(1)『日本は素晴らしい国』夢を追い勉学とバイトの日々」 (沖縄タイムス2016年8月6日13:23) www.okinawatimes.co.jpデジタル部・與那覇里子、ライター・大橋弘基 「6畳に2人…

別府(お詫びします)

「飯を食べる中国の男性」(1901頃)。嬉しそうに白米を食べる中国人の男性を捉えました。当時は清朝末期、義和団の乱が起こるなど西洋諸国との軋轢の中で庶民は時代の波に翻弄されていました。書肆ゲンシシャでは古写真や写真集を扱っています。 pic.twitte…

玉音放送のリスニング問題

八月がやって来た。終わりが間近いとはっきり感じられるようになった。警官たちはほとんど姿を見せない。わたしたちは村まで下りていくようになり、村人のほうも顔を覚えてくれ、友人みたいに挨拶を交わすようになった。暑ければ川に泳ぎにいった。こうして…