ポレンタ天国

たぶん読んだ本・見た映画の記録が中心になります

1月に読んだ本

ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーザ(2014)「幼年時代の思い出」(『ランペドゥーザ全小説』)作品社
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再読。本当にうっとりするような小品。根や茎や葉などもあるのは重々承知していますが、花だけ見ていたいときもあるものです。私も仕立ての良い服を着て暮らしたい。



榎本泰子(1998)『楽人の都・上海:近代中国における西洋音楽の受容』研文出版
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ちょうど上海の演劇運動について論文を読んでいたときで、タイムリーでした。話がとびますけど、民国期のモダニズムで、きっと華南にも粤語の文芸運動などがあったんじゃないかと思いますが、そういう研究はどこで読めるのでしょうか?


小梅けいと『戦争は女の顔をしていない1』角川書店
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(これを読んだ1年後にあれが勃発してさらに胸が締め付けられる思いをすることに……)


谷垣健治監督(2020)『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』

映画『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』予告編

お正月らしいお気楽映画。楽しめました。


張愛玲(2017)『中国が愛を知ったころ:張愛玲短篇選』岩波書店
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沈香屑 第一炉香」はまるで映画を見ているようで、実際にかなり映画を意識して書かれていそうだなと感じました。丸谷才一が西洋には社交界があるけれども島国にはないから代わりに花柳小説が生まれた、といったことを書いていますが、張愛玲の描く社交界、みたいな研究はどこかでなされているのでしょうか?



小泉武夫(2014)『小泉武夫のチュルチュルピュルピュル九州舌の旅』石風社
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連載当事は「つばめ」をよくつかっていて、車内で読むのが楽しみでした。懐かしい。料理に対してこういう褒め方をするの、いいですよね。