私の世界史
大学受験を控えた年に地元の学習塾へ通いました。そこで世界史を教えていた講師は、「大学で経済人類学を学び、ドラッカーの社会生態学に依拠した独自の歴史観を持ち」と紹介文にあるでした。ちょうどそのころ、川勝平太の経済史に触れたのもあって、経済学から見た歴史に熱狂したものです。と言っても、本の内容をじゅうぶんに理解できなかったのが正直なところですが。
- 作者: 山内昶
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/10
- メディア: 新書
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イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか (はじめて読むドラッカー (社会編))
- 作者: P.F.ドラッカー,Peter F. Drucker,上田惇生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2000/12
- メディア: 単行本
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- 作者: 川勝平太
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 1999/07
- メディア: ムック
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その先生の説明は、経済の上に社会が乗っかっている、ということが根幹にありました。古代ローマ帝国は衰退して、経済規模が縮小した。だから、帝国を東西に分けて西ローマ帝国をリストラしたのだ。あるいは、産業革命によって英国は経済規模が莫大になった。消費先として植民地が必要だった。などです。そういえば、マルクス経済学が間違っているとする理由を、トリクルダウン理論を使って説明していました。ケインズ批判もありました。そういう時代に経済学を修められたのでしょうね。鄧小平の偉大さも語っておられました。授業は、お手製の印刷物で進められました。指示は二種類あって、線を引くか丸で囲むかです。それぞれセンター試験で出るか二次私大で出るかだったように思います。
- 作者: ベンジャミンヤン,Benjamin Yang,加藤千洋,加藤優子
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/08/18
- メディア: 文庫
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- 作者: 伊東光晴
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1962/04/20
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川勝平太の話がおもしろかったのは、なぜそうなったのかがど素人にも腹に落ちるわかりやすさだったからでしょうね。自分が馬齢を重ねてみると、そこまですんなり説明できるものかいな、という気がしなくもないです。
- 作者: 川勝平太
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/11
- メディア: 単行本
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- 作者: 川勝平太
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 1991/06
- メディア: 単行本
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杉山正明は名指しこそ避けているものの、経済史家の手法を批判しています。
- 作者: 杉山正明
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/07/02
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先生のことばで、「民主主義を守るには金がかかる。教育その他が必要だから」が印象に残っています。当時は今に輪をかけて愚かでしたから、よくわかっていませんでした。のちに、こんな本を読んだら腹に落ちました。
- 作者: レジスドブレ,R´egis Debray,藤田真利子
- 出版社/メーカー: 現代企画室
- 発売日: 2002/07
- メディア: 単行本
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私は受験勉強が大好きでしたから、高校を卒業してからもう一年、予備校に通うことにしました。その予備校の世界史講師は、君たちはもう細かい知識は覚えているでしょう、と言って、通史的な授業はせず、論述対策にひたすら学会の研究動向を解説してくださいました。今思えば最新のものではないのですが、ブローデルの地中海、それを受けて京都大学の研究班がネットワークと交易の見地から世界史を再構成しようとして頓挫した(グローバル・ヒストリーのことでしょうか。ともあれ、これは先生の誤りだと思います)、ウォーラースティンの世界システム論、歴史修正主義、なんぞです。
- 作者: フェルナン・ブローデル,金塚貞文
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/11/24
- メディア: 文庫
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- 作者: .,脇村孝平,籠谷直人
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2009/11/13
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世界システム論講義: ヨーロッパと近代世界 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 川北稔
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/01/07
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アウシュヴィッツと(アウシュヴィッツの嘘) (白水Uブックス)
- 作者: ティル・バスティアン,石田勇治(他)
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2005/06/07
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なぜか一回の講義をまるまる使ってロッキード事件を解説されたこともありました。しかも陰謀論を。
- 作者: 徳本栄一郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2004/12/15
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文章作法も教わりました。主語と述語との関係がねじれてはいけない、従属節と主節で主語が異なるとわかりにくい、形容詞節はなるべく使わない、使うときは長くならないように、知っていることを何でも書く「知りすぎた不幸」はやめろ、等々。
- 作者: 外岡秀俊
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/03/12
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私にとって思い出ぶかい教師というと、このお二人です。米国の大統領選については、かたや民主党候補が当選すると予想し、もういっぽうは共和党でした。あの庶民的な雰囲気が受けるのだ、と。おふたりとも、電網空間でいくら調べても近況が不明です。どうかお気持ちさわやかにお過ごしであらんことを。
ぼくだけの音楽 1 (黒田恭一コレクション1) (黒田恭一コレクション?)
- 作者: 黒田恭一
- 出版社/メーカー: MUZAK,Inc.
- 発売日: 2015/07/24
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