ポレンタ天国

たぶん読んだ本・見た映画の記録が中心になります

2016-01-01から1年間の記事一覧

熊本のうまい店

2016年5月時点でまだある店①ロアジスhttps://ja-jp.facebook.com/Loasis.suizenjiトラットリア風の店です。伝統的なフランス料理をいくらかくだけた風にしてあります。 ②ロカwww.higonavi.netタベルナ風の店ですが、フォアグラもあります。 ③南阿蘇珈琲http:…

5月後半に読んだ本

飽食終日 宴会奇譚作者: 南條竹則出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2009/10/20メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見るいつも食物談義。太湖の船上レストランに行ってみたいものです。 帰郷者 (中公文庫)作者: 萩原朔太…

かっこいい論文

と聞いて、私がまっさきに思い出すのは福嶋伸洋氏のものです。イタリア学者でこれに近い文章を書く人と言えば、和田忠彦先生だと思います*1。その論文をciniiから拾ってみましょう。*2すべて学会誌に掲載された査読付き論文です。冒頭編 詩を書くという行為…

個性派書店

「街の書店、個性で勝負 人文書専門や作家が本選び」 2016/5/9付 日本経済新聞 夕刊 長引く出版不況の中、店の個性を打ち出した「街の本屋さん」の取り組みが目立つ。大型店とはひと味違う品ぞろえや営業形態で、地域の文化インフラを守ろうとする取り組みを…

新「Twitter出版速報四天王」を勝手に選びました

かつて「Twitter出版速報四天王」と呼ばれた人たちがいました。 www.kinokuniya.co.jpTwitter出版速報四天王【super wakuwaku live talk】その人たちにかわる方々を選ぼうという趣向です。というよりも、私が書籍の新刊情報に疎くなって困ったときに、たいへ…

文化果つるところ

ある地域にいたときのこと、某業界に片足をつっこもうとして結局思いとどまりました。私が断念したあと、その業界のひとびとが色めきたちました。「東京からすごい新人が来た」と。業界は斜陽産業ですが、ときおり新たに参入する人がいます。その新人は、私も…

武雄図書館をほめていた人

実際に、近くに武雄市図書館があれば、まちがいなく僕は通い詰めることでしょう。そして、ここでなら、子どもを育ててもいいと思うかも知れません。…(中略)…この街で育った子どもたちは、きっと情緒豊かで、本が好きな人に育つのではないかと夢想しました。 …

2月から5月半ばにかけて読んだ本

タイピー 南海の愛すべき食人族たち (シリーズ世界の文豪)作者: ハーマン・メルヴィル,中山善之出版社/メーカー: 柏艪舎発売日: 2012/03/20メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る記録文学であるかのようでした。…

『神曲』と『いいなづけ』を学ぶ人のために

ダンテ・アリギエーリの『神曲』とアレッサンドロ・マンゾーニの『いいなづけ』(『婚約者』の邦題もあり)は、いうまでもなくイタリアの二大古典であり、日本文学ならさしずめ紫式部の『源氏物語』と夏目漱石の『こゝろ』といったところでしょうか。ではあり…

『現代議会主義の精神史的状況 他一篇』と比較級

カール・シュミットの『現代議会主義の精神史的状況 他一篇』(岩波文庫)を読みました。現代議会主義の精神史的状況 他一篇 (岩波文庫)作者: カール・シュミット,樋口陽一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/07/16メディア: 文庫この商品を含むブログ (8…

『落語家になるには』

生田誠『なるにはBooks85 落語家になるには』(ぺりかん社)を読みました。少年少女に職業を案内することを目的とした叢書の1冊です。2016年4月現在、版元品切。落語家になるには (なるにはBOOKS)作者: 生田誠出版社/メーカー: ぺりかん社発売日: 1996/11メデ…

イタリア語の読解教材(シリーズ中華教材その②)

文法書でひととおり学習したあと、辞書を引き引き何か読みたいとなったときに、新聞は独特の書き方がされているし、ウンベルト・エーコは長くて骨が折れるし、児童書にさほど興味はないし、という、私のような方がいらっしゃるかもしれません。日本でも読解…

「自称進学校」生のための参考書・問題集ガイド7/6:小論文

・いわゆる「自称進学校」に通う人は、周囲の大学受験経験者の指示にしたがっていると、合格できるもんもできなくなってしまうという不条理な目にあうこともあります。また、「自称進学校」では自分の自由になる時間が少ないせいでたくさんの問題集・参考書…

「自称進学校」生のための参考書・問題集ガイド6/6 センター試験・2次試験対策

・いわゆる「自称進学校」に通う人は、周囲の大学受験経験者の指示にしたがっていると、合格できるもんもできなくなってしまうという不条理な目にあうこともあります。また、「自称進学校」では自分の自由になる時間が少ないせいでたくさんの問題集・参考書…

「自称進学校」生のための参考書・問題集ガイド5/6:理科

・いわゆる「自称進学校」に通う人は、周囲の大学受験経験者の指示にしたがっていると、合格できるもんもできなくなってしまうという不条理な目にあうこともあります。また、「自称進学校」では自分の自由になる時間が少ないせいでたくさんの問題集・参考書…

「自称進学校」生のための参考書・問題集ガイド4/6:国語

・いわゆる「自称進学校」に通う人は、周囲の大学受験経験者の指示にしたがっていると、合格できるもんもできなくなってしまうという不条理な目にあうこともあります。また、「自称進学校」では自分の自由になる時間が少ないせいでたくさんの問題集・参考書…

「自称進学校」生のための参考書・問題集ガイド3/6:数学

・いわゆる「自称進学校」に通う人は、周囲の大学受験経験者の指示にしたがっていると、合格できるもんもできなくなってしまうという不条理な目にあうこともあります。また、「自称進学校」では自分の自由になる時間が少ないせいでたくさんの問題集・参考書…

「自称進学校」生のための参考書・問題集ガイド2/6:英語

・いわゆる「自称進学校」に通う人は、周囲の大学受験経験者の指示にしたがっていると、合格できるもんもできなくなってしまうという不条理な目にあうこともあります。また、「自称進学校」では自分の自由になる時間が少ないせいでたくさんの問題集・参考書…

「自称進学校」生のための参考書・問題集ガイド1/6:勉強法その他

・いわゆる「自称進学校」に通う人は、周囲の大学受験経験者の指示にしたがっていると、合格できるもんもできなくなってしまうという不条理な目にあうこともあります。また、「自称進学校」では自分の自由になる時間が少ないせいでたくさんの問題集・参考書…

青林堂と青林工藝舎、葦書房と弦書房

青林堂の社員が退社して青林工藝舎を設立した話は有名です。 青林堂 - Wikipedia 青林工藝舎 - Wikipedia あまり知られていないように思いますが、福岡でもよく似た騒動がありました。 葦書房の社員が退社して、弦書房を設立したのです。 葦書房 - Wikipedia…

「恩送り」と江戸しぐさ

2016年2月25日付の朝日新聞に「『恩送りコーヒー』広がる 見知らぬ誰かに一杯贈る」という記事がありました。私が読んだのはYahoo!JAPANのニュース欄でです。(下のリンク先はハフィントンポスト日本版) 「恩送りコーヒー」って何? 見知らぬ誰かに贈る1杯が静…

『英文解釈教室』の疑問点

中学高校と、英語が大の苦手でした。どういういきさつでだったか覚えていませんが、同級生のEが私に教えてくれたのは、伊藤和夫の『英文法のナビゲーター』(研究社)と『ビジュアル英文解釈』(駿台文庫)をやればよいということでした。それぞれ2回解き終…

「日本人」は他宗教に寛容じゃありませんでした(シリーズ大きな主語①)

高校日本史の教科書に書いてある事項も多いです。不備が多かろうと思われます。ご教示くだされば幸いです。 587年 丁未の乱 崇仏派の蘇我馬子らが廃仏派の物部守屋一族を滅ぼす。 1260年 『立正安国論』 日蓮が『法華経』を信じない浄土宗などを邪法と非難。…

目上の人を「ご苦労様です」とねぎらうことは失礼じゃなかった

ねぎらいという行為は、本来は自分と同等か目下の人物に対して行うものであり、目上の人物に対してねぎらうということはあまり考えられません。したがって、人によっては目上の人物に「お疲れ様(です)」を用いることに抵抗を感じたり、また目下の人物に「…

日本語教育能力試験合格の軌跡

無資格人生に終止符を打つべく、平成27年度の日本語教育能力検定試験を受けました。独学です。参考書、問題集を探すにあたって、このかたのウェッブログが参考になりました。ありがとうございました。 日本語を磨く 4 経費と参考書|ぱっぱらっぴーブログ 4…

イタリア文学でおすすめは何ですか〈第1版〉

と尋ねられて答えに窮したことのある人が、日本列島に100人ぐらいはいるのではないかしらと思います。一昔前は、紹介しようにも新刊書店で買えるものが極端に少なかったものでした。 そのころの定番と言えば、わたくしの周りでは、 ナタリア・ギンズブルグ『…

ノーベル文学賞受賞作家(イタリア編)

1906年 ジョズエ・カルドゥッチ ウィキペディアの記事はこちらです。 ジョズエ・カルドゥッチ - Wikipedia 「糸杉」 http://www.aditalia.jp/giapponese/news2008/bolgheri/index.html ベネデット・クローチェ「19世紀後半のイタリア文学に関する覚書 第一回…

ガラパゴス?

ヨーロッパで「直接(教授)法」が成功をおさめたのは学習者の母語も学習対象言語もインド・ヨーロッパ語族だったからじゃなかろうか、というのは私の思い付きと思い込みです。探しかたが悪いだけで、実証した論文があるにちがいありません。 イタリア語では、…