イタリア文学でおすすめは何ですか〈第1版〉
と尋ねられて答えに窮したことのある人が、日本列島に100人ぐらいはいるのではないかしらと思います。一昔前は、紹介しようにも新刊書店で買えるものが極端に少なかったものでした。 そのころの定番と言えば、わたくしの周りでは、
ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』(白水Uブックス)、
イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』(河出文庫)
イタロ・カルヴィーノ『宿命の交わる城』(河出文庫)
アントニオ・タブッキ『供述によるとぺレイラは…』(白水Uブックス)
アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』(白水Uブックス)
などでしたろうか。
- 作者: ナタリアギンズブルグ,Natalia Ginzburg,須賀敦子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1997/10
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
- 作者: イタロカルヴィーノ,Italo Calvino,米川良夫
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2003/07
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 55回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
- 作者: イタロ・カルヴィーノ,河島英昭
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/01/07
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 408回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
供述によるとペレイラは… (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
- 作者: アントニオタブッキ,Antonio Tabucchi,須賀敦子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2000/08
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
- 作者: アントニオタブッキ,Antonio Tabucchi,須賀敦子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1993/10
- メディア: 新書
- 購入: 9人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (73件) を見る
いま、かりにどなたかから、「イタリア文学のおすすめ作品は何ですか」と問われたとします。これがイタリア料理であれば、そのかたがパスタがお好きなのか、ピッツァなのかジェラートなのかで答えが違ってきますが、文学作品も同じです。そのうえで、自分なら、そのかたが児童文学もお読みになるのでしたら、ジャンニ・ロダーリの『二度生きたランベルト』(平凡社)を挙げます。
現在、品切重版未定ですが、別の訳者の手になる『ランベルト男爵は二度生きる:サン・ジュリオ島の奇想天外な物語』(一藝社)が新刊書店で買えます。
ランベルト男爵は二度生きる サン・ジュリオ島の奇想天外な物語
- 作者: ジャンニロダーリ,原田和夫
- 出版社/メーカー: 一藝社
- 発売日: 2012/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
大人向けの散文作品が困りものですが、
トンマーゾ・ランドルフィ「ゴキブリの海」(『現代イタリア幻想短篇集』所収、国書刊行会)
プリモ・レーヴィ「アウシュビッツは終わらない:あるイタリア人生存者の考察」(朝日選書)
などなど。
アウシュヴィッツは終わらない―あるイタリア人生存者の考察 (朝日選書)
- 作者: プリーモ・レーヴィ,竹山博英
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社出版局
- 発売日: 1980/01
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 66回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
自分ひとりで楽しみたいのは、
ジュゼッペ・トマージ=ディ=ランペドゥーサ「喜びと掟」(『ランペドゥーザ全小説:附・スタンダール論』所収、作品社)
です。
pluit-lapidibus.hatenablog.com
pluit-lapidibus.hatenablog.com
pluit-lapidibus.hatenablog.com
pluit-lapidibus.hatenablog.com