ポレンタ天国

たぶん読んだ本・見た映画の記録が中心になります

イタリア文学でおすすめは何ですか〈第1版〉

と尋ねられて答えに窮したことのある人が、日本列島に100人ぐらいはいるのではないかしらと思います。一昔前は、紹介しようにも新刊書店で買えるものが極端に少なかったものでした。 そのころの定番と言えば、わたくしの周りでは、

ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』(白水Uブックス)、

イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』(河出文庫

イタロ・カルヴィーノ『宿命の交わる城』(河出文庫

アントニオ・タブッキ『供述によるとぺレイラは…』(白水Uブックス

アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』(白水Uブックス

などでしたろうか。

 

ある家族の会話 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

ある家族の会話 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

 
見えない都市 (河出文庫)

見えない都市 (河出文庫)

 
宿命の交わる城 (河出文庫)

宿命の交わる城 (河出文庫)

 
供述によるとペレイラは… (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

供述によるとペレイラは… (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

 
インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

 

  

いま、かりにどなたかから、「イタリア文学のおすすめ作品は何ですか」と問われたとします。これがイタリア料理であれば、そのかたがパスタがお好きなのか、ピッツァなのかジェラートなのかで答えが違ってきますが、文学作品も同じです。そのうえで、自分なら、そのかたが児童文学もお読みになるのでしたら、ジャンニ・ロダーリの『二度生きたランベルト』(平凡社)を挙げます。

 

二度生きたランベルト

二度生きたランベルト

 

 

現在、品切重版未定ですが、別の訳者の手になる『ランベルト男爵は二度生きる:サン・ジュリオ島の奇想天外な物語』(一藝社)が新刊書店で買えます。

 

ランベルト男爵は二度生きる サン・ジュリオ島の奇想天外な物語

ランベルト男爵は二度生きる サン・ジュリオ島の奇想天外な物語

 

 

大人向けの散文作品が困りものですが、

トンマーゾ・ランドルフィ「ゴキブリの海」(『現代イタリア幻想短篇集』所収、国書刊行会)

ディーノ・ブッツァーティタタール人の砂漠」(岩波文庫)

プリモ・レーヴィ「アウシュビッツは終わらない:あるイタリア人生存者の考察」(朝日選書)

などなど。

 

現代イタリア幻想短篇集

現代イタリア幻想短篇集

  
タタール人の砂漠 (岩波文庫)

タタール人の砂漠 (岩波文庫)

 

 

自分ひとりで楽しみたいのは、

ジュゼッペ・トマージ=ディ=ランペドゥーサ「喜びと掟」(『ランペドゥーザ全小説:附・スタンダール論』所収、作品社)

です。

 

ランペドゥーザ全小説――附・スタンダール論

ランペドゥーザ全小説――附・スタンダール論

 

 

 

 

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