ポレンタ天国

ちょいデブおやじのダイエット奮闘記です(笑)

イタリア文学でおすすめは何ですか〈第2版〉

長篇小説

サンドロ・ヴェロネージ『過去の力』(シーライト・パブリッシング)

過去の力

過去の力

  • 作者: サンドロ・ヴェロネージ,黒井博美,大谷敏子
  • 出版社/メーカー: シーライトパブリッシング
  • 発売日: 2008/07/26
  • メディア: 単行本
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 もう死にましたが、親族に大陸へ出征していた者がいます。一兵卒でしたから、もしかしたら人を殺す経験をしたかもしれないと思いますが、結局きかずじまいでした。戦時中に人食いをしていたことを奥崎健三に暴き立てられた人とその家族はその後どうなったのか、考えたくもありません。ヨーロッパでは、本作のような出来事がしょっちゅうあったんでしょうね。招待客がこちらの悪口を言い合っているのをインターホン越しに聞いてしまう気まずさ。翻訳者のかたは盲人のための朗読ヴォランティアをされているそうで、それもあってか訳文が読みやすいです。


カルロ・エミーリオ・ガッダ『メルラーナ街の混沌たる殺人事件』(水声社)
honto.jp
 もとの邦題は『メルラーナ街の怖るべき混乱』で、今回の解説者が提示するのは『メルラーナ街のどたばた捜査劇』です。私なら『メルラーナ街のしっちゃかめっちゃか』にでもすると思いますが、そもそも誰からも頼まれていません。帯にジョイス・プルーストに比肩する、とあるけれど、ふつうはズヴェーヴォになされる形容ですね。凄腕刑事がとりかかる、いまいましい混乱、紛糾、ごたごたのもつれっ話。ピエトロ・ジェルミが映画にしています。(『刑事』。アリダ・ケッリの主題歌「死ぬまで愛して」が年配の方には有名ですね)江守徹は『スティング』を何度観ても或る場面でだまされるそうですが、私もこの映画版で同じ体験をしました。これは私の頭が悪いせいです。

刑事 ピエトロ・ジェルミ [DVD]

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短篇小説

武谷なおみ訳『短篇で読むシチリア』(みすず書房)

短篇で読むシチリア (大人の本棚)

短篇で読むシチリア (大人の本棚)

こちらに内容紹介があります。
www.msz.co.jp


ステファノ・ベンニ『海底バール』(河出書房新社)

海底バール

海底バール

 ご存知のとおり、笑いは文化に依存しがちです。イタリアは伝統的に愚か者を徹底的に愚弄する笑いが多く、個人的に辟易することもあるのですが、本作はそんなことがありません。それにもかかわらず、イタリアらしさが感じられて好きです。転失気のかおりを強めたいときは、ひよこ豆やレンズ豆なんですね。



戯曲

ジョルダーノ・ブルーノ『カンデライオ』(東信堂)

カンデライオ (ジョルダーノ・ブルーノ著作集)

カンデライオ (ジョルダーノ・ブルーノ著作集)

 哲学や魔術、火あぶり以外でも活躍しました。マキアヴェッリの『マンドラーゴラ』などと同様に、今となってはこの猥褻さにかすかな嫌悪を覚えなくもないのですが、はじめて触れたときには、「あっ、こういうのもあるんだ」と驚きました。
ci.nii.ac.jp


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